インスタントラブ~甘くて切ない一目惚れの恋~
すると、
ひかりが真剣な顔で
覗き込んでくる。



「じゃあ、目を閉じてください」



あ~あ、
また訳のわからないことをいいだしたよ。



「え?なんで?」



「いいから、おねがいします」



「チッ……はいはい、わかりましたよ」



いうとおりにした。



嫌だといっても
しつこく迫ってくるのは
目に見えてる。



それに
もうひと眠りしたい気分。



てか、
すぐににも眠れそう……



そう思ったときだった。



おでこに
なにかが押し当てられてきた



慌てて目を開けると、
そこには顔を横向きにして、

ぴたっと額をくっつけた



ひかり!



「な、なにやって……」



そこまでいいかけたとき、ひかりはぱっと顔をあげるとこともなげにいった。



「熱をはかったんです。大丈夫みたいですね」



とはいうものの、
その顔がまっ赤だった。
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