インスタントラブ~甘くて切ない一目惚れの恋~
上体をゆっくり起こしながら

ひかりが伏し目がちにいう。



「いいだろ~。そんなヘビースモーカーってわけじゃないだし」



「量の問題じゃないですよ」



「大丈夫だって。肺がんになるたって、だいぶ年とってからじゃん」



「悪いってわかってるなら、やめましょうよ」



「なんだよ、ひかり。あたしに命令すんのかよ?」



「そんなんじゃありません。ただ、わたしはレイちゃんのことを思っていってるんです」



あ~うざい。


大きなお世話だっての!



「てかさあ、ひかりには関係ないじゃん」



「関係ありますよ」



「どう関係あんだよ?」



「どうって……それは……」



「ほんとちょ~うざい。なんか母親にいわれてるみたいでうっとぅしんですけど……」



って、
いまあたし……


母親っていった…よねえ……



…母親かぁ……


まさか
あたしの口から
そんな単語が飛び出してくるなんてね…
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