インスタントラブ~甘くて切ない一目惚れの恋~
鼻筋は通ってて、

唇はピンクで
ぷるんとしてる。



肌のきめは細かく、
透き通るように白い。



乱れた黒髪が
白いシーツに流れるような線を描く。



キレイとか
カワイイとか、
そんな簡単な言葉じゃ片付けられない。



そして、
桃色に染まったほっぺ。



それは
いままでに見たこともないような恥じらいの色………。



純潔。



きっと
まだ
そうなんだ。



なんとなく
それがわかって、
ドキッとした。



あわてて体を離した。



汚れに汚れた、
あたしなんかが触れてはいけない。



「ごめん…痛かったよな…」



いままでいたこともない。



ひかりが
そういってたのを不意に思い出した



だとしても
その経験くらいは……


なんて
邪心を抱いてた自分が
とても浅ましく思えた。



「いえ、大丈夫です。それよりタバコ、やめたほうがいいよ。とっても体にわるいんですって」
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