私だけの金髪王子様は二重人格

海くんは、
あみかのことをおんぶしたまま
帰っていった。


あみかも抵抗してたけど、海くん
にはかなわなかったみたい・・・・・・。



二人も複雑なんだなぁ。

海くんが最後に言ってくれたのは・・・。


「夢虹ちゃん・・・俺は・・・、
ってかあみかが俺を嫌いだから・・・
自分の感情は出せないんだよ・・・・・・」


ってことだけ。


間違ってるよぉ。

海くんだって、
自分の恋には鈍感なんだね・・・。


今日は、


プールにこそは入れなかったけど、
私たちの距離は近くなったんじゃない
かな?


あみかと・・・海くん。


私と・・・・風早相楽??


こっちはないかなぁ??


「おい!桜井??俺らも帰るか・・・」



「えっ??うん・・・」



うわっ。

そっか今二人っきりか。


海くんの言ったこと・・・・・・考えちゃう
よぉ。



「桜井・・・・・・お前は、何回俺に嘘
をつくんだ??ビキニじゃねぇっつった
よな??」



「あっ・・・それは・・・・・・」



「クスッ。前の打ち上げんときのも・・・
たまってるし・・な」


あっ、そのときのことも覚えててくれたんだ。
いやいや・・・なんでこうなるのぉ??

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