空想メール
《意外と慎重派だったよね(^^ゞ

大事に思ってくれたから?
それとも 最初から…

あたしは真剣だったよ

だからこそ


悲しかったよ…》


送信





昨夜とは違いメークに自然と力が入った


しかも 選んだ服は


ワンピース


(こんな格好
  ハルキ 嫌いかなぁ)

待ち合わせより
5分早く家を出て鍵を閉めてると

車のエンジン音が聞こえる

昨日と同じ 
黒い窓に白い車


(もう来てる!
時間にルーズっぽいのに…

またまた意外だなぁ)



『よっ! 寝ぼすけ♪』


「いきなり何!?」


『気にすんなって♪
腹減ったから乗れよ』


「う うん」


昨日は
マユが前であたしが後ろにカズノリ君と座った

今日は
なんだか変な感じ

前の景色もよく見える

そして


ハルキもよく見える


ほんのりと暖かい日差しに照らされたハルキの横顔は

穏やかだった…


『なんか
昨日と感じ違うな』


「そ そうだね!
景色がよく見えるよ!」


『違うよ
   シオリの格好!』


「あぁ! あたしぃ!?
そっかなぁ アハハハ 

変かな!? 」


『 似合ってるよ 』
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