ひまわり咲く頃に【短編】
"熱射病になるから"って病室に戻ってきた俺たちは他愛ない話をしていたら
急に遥加が、何かを思い付いたみたいで目を輝かせて俺を見た。
「ねぇ遥斗!わたしの
誕生日にはさ!!
毎年、手に持ちきれない
くらいのひまわりの
花束が欲しい!!」
とニカッと笑って手を握ってきた。
遥加なりの気遣い…
俺が余命を宣告されてから
遥加は"来年はあれをしよう!!"なんて先の話をするようになった。
「おぅ!!任しとけ!」
なんて言うけど…守ってやれるのかな…?
でも守ってやりたい…
……あっ!!
いいこと思い付いた