ひまわり咲く頃に【短編】
それを破ったのは俺。
「なぁ〜遥加は
誕生日に何がほしい?」
遥加はクスッと笑って俺を見た。
「前にも言ったじゃん〜」
「もう一度…
聞きたいんだ」
聞きたいんだ…遥加の口からもう一度…
「わたしね…
持ちきれないくらいの
ひまわりの花束が
ほしい――…」
そう言う遥加に…
俺はにっこり微笑んで…
遥加の目をしっかり見つめてキスをした…。
「どんなことがあっても遥加の誕生日は祝ってあげるからって――…」