ひまわり咲く頃に【短編】
ひまわりの前に車椅子を止めてブレーキをかけ遥加が俺の隣にしゃがみこんだ。
「わたしね
ひまわり好きなんだ!!」
ひまわりを見ていた目を俺に向けてにっこり微笑んだ
俺も、にっこり微笑んで遥加の頭に手を置いて遥加を見つめる。
「なぁ…ひまわりの
花言葉知ってるか?」
「知ってるよ!
"あなただけを見つめる"
でしょ?」
「違うぜ…"大切な人に
ありがとう"だよ」
遥加はポカーンとした顔で俺を見つめている。
当たり前だよな…
だってひまわりの花言葉は遥加の言った通りだから