駝鳥とリンドブルム
駝鳥は構えた
ジャージに着替え、グラウンドへ。



流人が歩み寄る。



「やぁ、鳥羽君」

「…ウィス」

「どうだい、久しぶりの陸上部は?」

「居心地悪いッス」



こっちは来て早々に嘲笑をくらってんだよ。

気分良いワケねぇ。



「しかし、君が竜宮さんの幼馴染みだったとは、驚きだったよ」



さっき翔子と話してたのは、それか。



「さて、君の競技をどうするかだが、希望は有るかな?」

「ねぇッス」



流人は優しく微笑んだ。



「そうか。では、全競技試してみよう」



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