駝鳥とリンドブルム
駝鳥の疾走
鳥羽駆は思い悩んでいた。



「馬場。寄り添うって、どうすればいいんだ?」

「ん、どうしたの。鳥羽君からそんな話題が出るなんて」

「どうでもいいだろ」

「気になるなぁ。何か有ったの?」



頭を掻く。



「…翔子の力になりたいんだ」

「ほぉん」



俊樹はにやけた。



「鳥羽君が、竜宮さんの、ねぇ?」

「…悪ィか」



ああ、クソ。

やっぱり話すんじゃなかった。

でも、陸上部で他に話せるヤツ、いないしな…。

ちょっと勇気出して、翔子の友達の香ってヤツに話した方がよかったか。



「鳥羽君!」

「…ンだよ」



…馬鹿にされそうな予感がする。



「寄り添うってのはね、危険だよ」

「危険?」

「そう。鳥羽君がね」


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