告白[短編集]
幸せ。


私、立川くんの彼女なんだ。


彼女なんだよね?


あれ?


えーと…。


どう考えても、告白の返事ちゃんともらってないよね。


返事ほしいな。


「私、立川くんが好きです。
付き合って下さい。」


立川くんの顔を見上げる。

あっ、顔真っ赤だ。


かわいい。


エッチな立川くん。


かわいい立川くん。


どんどん新しい立川くんがいる。


みんな好き。


どんな立川くんも好き。


立川くんの手が私の目をふさぐ。


「えっ、なに。」


「あのなー、この状態で上目遣いで告白って。
俺をどうしたいの?」


ただ、告白の返事聞きたいだけだよ。


「返事は?」


目をふさがれたまま、聞いてみる。


手が外され、立川くんの手が、私のほほを優しくはさむ。


「俺の方こそ、返品不可なんで、末永くよろしくお願いします。」


うわ、うわ、うわ……。


なんかすごい事言われた。

恥ずかしい。


うれしい。


あー、もう、どうしよう。

「私の方こそ、末永くよろしくお願いします。
ふふふ…、なんだか二人で、末永くって結婚するみたい。」
< 30 / 151 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop