告白[短編集]
「私、好きだよ。
あきれてないよ。
触りたいって言われて、私、ドキドキしたんだからね。」


俺の胸の中にいる。


抱きしめてる。


かわいい、ドキドキだって。


俺の方が、ドキドキだよ。

「それに、私の胸、立川くんのものになったんだから、返品不可なんだよ。」


おいおい、この状態でそんなこと言うなよ。


俺どうしたら、いいんだよ。


「あきれてはいないけど、今話してみて、少し私の思ってた感じと違うけど、それも好きだよ。」


「どんなふうに違う?」


「えっと私が思ってたより、……エッチかな。
でも、嫌じゃないからね。
あと、欲しいのは胸だけなの?」


この子どうしよう。


小悪魔ってやつなのか?


欲しいって、そりゃ欲しいよ。


「全部が欲しいよ。」


なに言ってんだ俺。


あきれられたか?


「じゃ、予約だよ。
あげられるのは、まだまだ先なんだから。」


はい、ノックアウト。


もう俺だめ。


この子なに?


小悪魔じゃなくて悪魔?


大魔王?
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