100万粒の涙。⊹.*

「健。これから言う事は
誰にも言わないって約束して」
「分かった。
どんな事があっても誰にもいわねぇ」
あたしは健に耳打ちで話した

どうせ、バレる。
カラコンを取ると、麗鳥だって事が…。
だからあたしは健に教えた

健は口に手を当てて、目を見開いた
「マジかよ…」
「誰にも言わないでいてくれる?」
健は首を縦に振った。

あたしはコンタクトを取った

馬鹿にされるかな?
気持ち悪いって言われるかな?

健はあたしの目を見て「すげー綺麗…」と言った

綺麗・・・?

「このままでいいんじゃね?
とっても、綺麗な目してんじゃん!!」
「綺麗・・・?」
「ああ。目に水色の花が咲いてる!!」
「水色の…花?」
健はニカッと笑って、頭を撫でてくれた
「何があったのかは分かんないけど、俺はすっげーいいと思う。綺麗な眼じゃん。噂どおり」
初めて言われた…。
綺麗な目…って。
「…ありがと」
あたしは笑った。
「噂どおり?」
「ああ。麗鳥は吸い込まれるような綺麗な水色の目をしてて、孤独な鳥。
ケンカだけはヤバイ強くて、悪い族を片っ端から潰していく。誰にも心を開かない…翼を広げない鳥だって」

そんな噂。
立ってたんだ…。

健は「早く行かないと、怒られるぞ」と言って、微笑んだ
あたしはカラコンをはめてから、健と戻った

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