Love songを君に





『もしもし…』
いつもオレが彼女に電話をする役目だ





『はい…』
すぐに出る彼女





『永吉……いる?』
電話の奥から声がするのは多分永吉





『一緒にいますよ』





『デート中ごめん…これからバンド練習するからって永吉に伝えてくれるかな?』





『はい…わかりました』





『いつも…ごめんね、デートの邪魔して…』





『いいえ…大丈夫です、バンド頑張ってくださいね!』
優しい永吉の彼女





『はい…ありがとう』





『それでは…失礼します』




『あ…ちょっと』
切ろうとした電話を呼び止め





『はい?』





『永吉にお願い…ビール買ってきてって言ってくれる?』





『はい…わかりました、それじゃあ…』





『ガチャ…』





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