高峰君の秘密



「何してるの、二人とも」

「あっ…
い、今行きまーすっ」



慌てて部屋に入ろうとしたら、成弥に手を掴まれた。


え?



「!?」



えええぇぇ!!?



「…よし、行くか♪」

「な…な…な…」



し…信じられない…


キスした後の成弥は、かなりのご満悦の様子で…



「さ…最っ低!!」

「勝手に言えば?」

「あっ、ちょっと……もう!!」



怒る私を置いて、先にリビングに行く成弥。


…ひどい~っ!!

彼氏の家で…

親の公認もなしに…


キスしちゃうとか、ありえないでしょ!?



「陽菜、遅ぇ…」

「ごめんなさいね!!」



一体、誰のせいだと思ってるんだ!?

あなたのせいだよ!!

あーなーた!!



「陽菜…聞こえてる」

「え゙…?」

「悪かったな?
俺のせいで…」

「ご、ごめんなさーいっ」



成弥は笑っていたけど…

目が笑ってない…


相変わらず、恐すぎだから!!



,
< 43 / 82 >

この作品をシェア

pagetop