高峰君の秘密



「気にすんなよ」

「気にするよ!!」



どれだか分からないけど!!

もう開き直っちゃえー!!



「俺は…
陽菜なら、豚になってもかわいがってやる」

「なっ!?」



耳元で囁くように言われた。


さっきみたいに甘く…


でも、それが“好き”とかなら分からなくもないけど…



「人を豚扱いするな!!」



人…正確には、彼女ですよ…

気持ちが複雑すぎて泣きそうです…



「豚よりもかわいくねぇな…」

「はい!?」

「豚に謝れ」

「は!?」



彼女に向かって、何言うんですか…?

最低ですね…

って言うか、私は実は彼女じゃないんじゃないの?


あぁ、そっか。

今までのは私の妄想だったのか…


なんてこんなに哀しいの!?


忘れないで、今日は私の誕生日なんだよ!!



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