月の恋人


その日の夕方

翔くんは

叔父さんに連れられて

車で、やって来た。




あたしは

翔くんが来るまで、落ち着かなくて。



家の前を車が通過する度に


(翔くんかな!?)


って、

窓から外を見ては
胸をドキドキさせていて




翔くんが本当に到着した時には

ドキドキしすぎて

ぐったりな状態になっていた。




――…何やってるんだろう、あたし…





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