甘い夜の、願い事。

「なぁ、どうなの?」


親指で私の下唇をなぞる。

触れられたとこからビリビリと麻痺してるような感覚になる。


「お兄ちゃ…」

「桃のせいで彼女と別れたんだけど。お前が責任取れよ?」


いつもみたいな優しい口調じゃない。

ズルズルと後退りして、とうとう壁に背中が当たった。



息が掛かるくらいお兄ちゃんの顔がすぐ近くにあって、

ドキドキしすぎて苦しい。


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