お兄ちゃんは危険な××!


行かなきゃ。


お兄ちゃんのとこに。


お兄ちゃんがどこにいるかなんてわからないけど、そう思うがままに、走った。


探せばきっと、お兄ちゃんは見つかるから。


きょろきょろとお兄ちゃんの姿を探しながら走り続けていると、お兄ちゃんの声が聞こえた。


「優絵!?」


はっとして顔を向けると、ウォータークーラーのほうから、お兄ちゃんが走ってきた。



いた……



その姿に、なんでか涙が滲んでくる。


「おにいちゃ……」


近づいてくるお兄ちゃんに、足を止めようとした。


けど。


あれ?

あれ、足が止まらない!


え、うそ、止まんない!


わたしの足は意志とは関係なく動き続けて、お兄ちゃんに突進する。


ぶつかっちゃう!!



「た、たすけて!」


「優絵!」


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