from Maki to Kazu.from Kazu to Maki
 今日はね、改めて実感したことがあったの。兄の脳に膿胞が出来ていて自覚症状も出ていることを両親から相談されていたの。主に、母から。父は兄と折り合いが悪い。そして、私も。前に話したけれど、兄は井の中の蛙であり自分が地球を回していると思っているような人なの。堅実派でケチ。ケチ。自宅を建てるのに5畳の和室を用意し、両親に「部屋を用意したから面倒見るから。その代わり、煙草と酒はやめろよ。それと、建築費用を出して」と言った人。彼は私のような「泳ぐような生き方」をする人間が嫌いで認めない。でも、兄や義姉や姪を思い、知り合いの医療従事者やら医者やらに話をしに行き、私達の生活よりも優先して協力した。でも、兄から返ってきた言葉は酷いものだった。両親は「虚しい。もうやめよう。馬鹿らしい。貴重な時間を悪かった」との電話があった。
 私は虚しくなかった。彼が私を嫌い、一族の前でけなすのをずっと見てきたから。興味深い選択をした彼に、彼の人生や彼の抱える家族に、深い思いを巡らした。人間。。全てはこれに魅了されて私の人生は在るように思う。
 娘に言われたの。「どうして?ママはヒデくん(兄)を助けようとしてたのに。どうしてこんな思いをするの?ヒデくんを許したくないわ。ママを悪く言うなんて」
 ちょっと、素敵だと思わない?垂れ目になって微笑んじゃった。彼女に言えたのは「ヒデくんはヒデくんの人生を歩いてるの。それだけ。私たちは私たちの人生を歩いてる。私たちのやり方で。だから、いいの」…彼女の不安の色は瞳から消えてた。
 エビスがなくて、マズイ「Coors」を飲んでる。発泡酒は私の体を温めてはくれない。カズさんと飲んだお酒は美味しかった。。あんなに美味しいお酒は久しぶりだった。言葉と笑顔と流れる時間が最高の肴だったね。。
 おやすみなさい。 いつでも、応援してるし見守ってるから。私の心はいつでも、忘れたりしないの。あなたを。
maki

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