ヴァンパイア様と猫


適当に理由をつけて玄関の鍵を閉めて急いで学校に向かった。


もしいつも通りに何事もなければこんなにも慌てなくても助かったのに………。


心のなかでぶつくさと文句を言いながらダッシュをして教室に向かった。




ガラッ


勢いよく教室のドアを開けたため静まり返った教室内。


………あ、時間確認してないからもしかしたら授業中なのかも。


嫌な予感が頭の中に過ぎりながら顔を上げると先生の姿はナシ。


…運よく授業中じゃない?


しかし授業中の方が逆に運が良かったかもしれない。


このあとの出来事でそう思ってしまった美依だった。




「おはよう? 随分早い登校ね? 今の時刻は9:40かぁ…」


横から突然聞こえた声にビクッと肩が震えあがる。


これなら授業中に来て先生に説教をされた方がマシだったぁ!!


こうなった佑祢は止められない。


それは身を持って経験したことなのに…柏木美依、一生の不覚!!


「………ふざけてるのかしら?」


あ、佑祢とは長年の付き合いだからあたしの思ってることとかはだいたい分かるんだった…。





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