恋愛初心者
朝、いつも通りギリギリに
電車に乗る
「間に合ったー…」
「毎日ギリギリだね〜あやっ」
「小夜!おはよ」
「おはよっ♪ねえ…
あややんってまだナオちんの
こと好きなのー?」
「ちょ!声大きいっ」
なんなのこの子…!
朝から疲れるって
これは中尾小夜
あたしの中学からの親友
あたしらが通う高校は、
市外の進学校
地元の中学からここに通う
のは本当にごくわずか
あたしの学力じゃ地元の高校が
ギリだったんだけど…
あいつと一緒になりたくなくて
猛勉強して小夜の志望校だった
今の高校に変えた
「で、どうなのよー?」
「うっ…ん」