君の言葉。
この人のどこがこわいの?
…優しいじゃない。
あたしはそう思いながら
彼がいるほうへ
一歩一歩
歩いていった。
「ねぇ… 。」
あたしは、彼に話しかけてみた。
自分から男子に話しかけることはあまりないのだが、彼にはなにか惹き付けるものがあった。
「…あ?」
少したってあたしの耳に、さっきよりも低い声が響いた。
彼もあたしと同じ学年だがとても同い年とは思えないくらい落ち着いている。
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