苺練乳。


…ねぇ、春菜。


知ってる??


春菜の今の彼氏って、あたしが好きだった人なの。


だけど、春菜がライバルだってわかって、あたしは諦めた。


春菜に勝てっこないってわかっていたし、

何より傷つくのが怖かったの。



春菜が付き合った日、あたしは満面の笑みでお祝いした。



だけど、


家に帰って1人で泣いたんだ。




『…うえーん。』



なんだか、涙が出てくる。


その時ね、

春菜が大好きなはずなのに。


心の底から大好きと思えなかったんだ。



あたしは、汚い子。







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