【短編】冷たい彼氏
だから今こうして龍平に聞いてるんじゃん。
龍平の気持ちが分からないから。
「つか俺行くわ。授業もう始まってるし」
「待ってよ。まだ話……」
「その話別に今じゃなくてもいいだろ?じゃーな」
そう言って龍平は、
あたしよりも授業をとった。
これが龍平の答えだね。
やっぱりあたしの事なんて……
1、2時間目はサボり、その後教室に戻った。
でもなんだか龍平を見るのが辛くて、あたしは早退をした。
…大好きなのに。
あたし龍平が大好きなのにな。
もう終わらなきゃいけないんだよね。
さよならしないといけないんだよね。
「龍平…」
「椎依!!」