【短編】冷たい彼氏
突然声が聞こえて、顔をあげるとそこには龍平がいた。
何で?
「椎依、何してんの?」
「何って…」
「いいからこい」
龍平に腕を掴まれて、引っ張られる。
え…どういうこと?何?
「ちょ、龍平?」
声をかけても返事はない。
そのままずんずん歩いて、近くの公園のベンチに座らされた。
「ねぇ、どういうこと?」
「何が…?」
「何がじゃないでしょ?どういうことか説明しろって言ってんの」
説明って何の?
何であんなこと聞いたのか?って事?
「…椎依は、俺のこと嫌い?」
「え?」