誓いの言葉・高校編
「大丈夫だな?」


しばらく省吾さんに抱きしめられた


「今日は、今何が起きてるのか…今後どうしたら良いのかを皆で話し合うんだ。
瞳もしっかり理解して欲しい。そうすれば不安は無くなるはずだ。

俺が調べてわかった事もあるんだ…徹さんが過去の事をもう一度調べてくれている。
徹さんの友達も、独自に動いてくれているんだ…

だから、行くぞ」


優しく私の頭を抱え背中を摩り安心させてくれる大きな手に次第に落ち着きを取り戻していった


「省吾さん………ありがとう」


自然に出た一言に省吾さんは嬉しそうに微笑んだ


「怖いだろうけど俺も一緒だと言う事…瞳、決して忘れるなよ」


しっかりと手を握られ階段を先に下りる広い背中を見ながら


強く握ると



ギュッと2回握り返してくれて


たったそれだけの事なのに、省吾さんに勇気をもらった


そして幸せな気持ちになった
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