誓いの言葉・高校編
私は動揺した



封印していた物が溢れ出そうだった



----グイッ

「すいません。ちょっと話してきます」

と言って省吾さんは私の手を握り和室から連れ出した


2階の私の部屋迄行きドアの前で抱きしめられた







「瞳…大丈夫か?辛いなら部屋で休んでても良いぞ?」

私は俯き涙を堪えるのに必死だった

はぁ〜と溜息をつき私の肩に顎を乗せ

「瞳 ほ〜ら 我慢すんな。泣いても良いから…でもな、いつかは向かい合わなきゃならないんだぞ?わかるよな?
瞳ならできるよな?…」


そっと私の髪を撫でていた手は後頭部に回りその瞬間優しくキスをされた


真っすぐ見つめる視線はとても強い物で…
省吾さんは私の手を強く握ってくれた


「一緒に…乗り越えよう。俺は瞳のお母さんと約束したんだ……だから……瞳を泣かせる様な事には決してしない。」


私の頬を伝う涙を拭きながら


「………ブス……」


!!!!


反論しようと口を開くとまた塞がれてしまった




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