誓いの言葉・高校編
--------「……はい」



「瞳ちゃん?………

さっきはごめんな………
実は会場に例のフリーライターが来てるんだ

俺を見張っていて
君の事がバレそうで

だから気をつけて欲しい
絶対に一人になるなよ

あいつは君と話をしたがっているんだ
………君のインタビューとある人の記事を載せて俺の親父を揺さぶるつもりだ

親父の事はどうでも良いんだ
ただ……君の生活を守りたい

親父の事で傷付く人はもうこれ以上見たくないから」


「隆文さん まだその記者は何か言ってくるの?」


「雑誌に記事を載せるらしい………」


「隆文さんの家は大丈夫なの?」


「…………両親はもうダメだな……
元々仮面夫婦だったから…………

今は母方の祖母の家に俺と母さんはいるんだ………
そこから学園に通ってる」


「一人で苦しんでるんじゃない?誰か隆文さんの力になってくれる人はいるの?」


「…………俺は良いんだ。大丈夫だから」


「でも!」


「………じゃ 試合頑張ろうな……元気でな…」


え?

----ツ-ツ-ツ-


元気でな?
別れの言葉じゃない!
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