誓いの言葉・高校編
電話が切られ呆然とする私は後輩の呼びかけに慌てて意識を戻した


混乱する頭のまま部員と控室やアリーナに下りる廊下を確認してバスに乗り込んだ


主将として部員を纏める立場なのに、気もそぞろでいた私に代わり葛西と愛美が部員を纏めてくれた


私のただならぬ雰囲気に気がついた葛西は宿泊先のホテルに着くと愛美と二人で怖い顔して部屋に入ってきた


「おい!佐久間!お前いい加減にしろよ!何があったんだ?」



私は隆文さんと電話で会話した内容を二人に伝えた


"元気でな"


何を意味するのか?


札幌にフリーライターの岡本が来ている事実を知り葛西は顔をしかめた


「なぁ 省吾さんに連絡しろ!それと札幌の刑事さんにも……………
俺……なんか嫌な予感する
これ以上は俺ら子供が絡んじゃマズイと思う
俺の親父は札幌に来ないし……………

なぁ 佐久間、二人に連絡してくれねえか?」


「わかった……隆文さんの宿泊先わかる?教えて?」


私はまず浅井さんに連絡した
< 196 / 254 >

この作品をシェア

pagetop