誓いの言葉・高校編
関学園までは約2時間。
通路を挟んで男女に別れて座っている


私の横は愛美、通路の反対側には葛西が座っていた


「瞳、お父さん良くなってよかったね。合宿の参加無理かと思っていたよ。心配してたんだから〜!」


「ゴメンね!私も流石に焦ったよ…」


「当たり前だよ…航達の面倒とかどうしていたの?」


「お母さんと私や知り合いと交代で見ていたよ」


「ふ〜ん………………」


「何?」


「この前さ…コンビニで航と僚に会ったの。航に声かけられてさ〜そしたら、なんか…格好良い男の人と一緒にいて、"お兄ちゃん"って呼んでてさ〜びっくりしたんだよね。」


ーーードキッ


「でさ、航に"どこのお兄ちゃんなの?"って聞いたら……"お姉ちゃんの大好きなお兄ちゃんだよ"って言ったのーーー!」

あ?

-----ガタン!!
隣の葛西がペットボトルを落とした


「何!?違う違う!ただの知り合いだって!」


「え〜?そうかな?」


「おい!本当か?"お姉ちゃんも好きなお兄ちゃん"じゃないのか?"も" と "が"じゃ意味違うだろ!」


突然会話に入る葛西に押され気味な愛美


「う〜ん…わかんない!」
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