クマさん、クマさん。
「おはよ」
「・・・え?」
「なんだよ」
「いや・・・」
昨日ケンカしたのになんで普通に、話しかけてくるんだ?
カニは昨日なにもなかった様にいつもの様な振る舞いで俺に話し掛けてくる。
カニは俺の席の前に横に座った。
「・・・昨日は殴ってごめん」
「別に俺が悪かったし、カニが謝ることじゃないよ」
「・・・屋上行くぞ」
俺の腕を掴むとカニは屋上へ向かう。
「行くからさ・・・腕離してくれない?」
周りに勘違いされそうだ。
カニも気づいたのか、顔を赤くさせ腕を離した。
・・・もっと勘違いされるよ。
屋上に着くとカニはフェンスに寄り掛かって座った。
「・・・俺さ、昨日あの後すっげー考えたんだ」
「何を・・・?」
俺はカニの目の前に立った。