クマさん、クマさん。


「今さっきの彼氏でしょ?」


「うん」


「早く別れて」



まぁ、俺の中ではもう、なっちゃんの手を掴んだ時から"元"彼だけどね。



「うんっ」


なっちゃんはとびきりな笑顔で笑った。




そして・・・――――――



「空也っ」



"クマさん"ではなく、俺の名前を言った。



「え?今なっちゃん・・・」



チュッ



俺の頬になっちゃんはキスをした。







「空也、これからいっぱい幸せを掴んでいこう?」



なっちゃんの言葉に返事をするように俺は微笑んでなっちゃんの頬にキスをした。



真中菜摘さん・・・これからも俺、熊谷空也の側でキラキラした笑顔でいてください。






『熊谷空也。-24歳-』


-END-



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