ブルー

「おばちゃん、空いる?」


あたし達マンションに着くと、エレベーターが来るのも待ちきれないで、階段を一気に駆け上がった。

一気に三階までは、さすがに無理したけど。

でも、そんなことより早く言いたいの。

『ごめん』

って。


「あ、和菜ちゃん!空?ごめんね、今出て行ったとこ。コンビニやけすぐ戻ると思うけど」

空がコンビニ?

なんか珍しいな。

「あ、そうなん?分かった、行ってみる」

あたしは、待つことなんてできないから。




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