狂おしい程愛しいから
あなたの瞳が僅かに動く。
その視線の矛先には、汚らわしい僕。

あなたの美しいその瞳を、僕のような愚民で汚して良いのでしょうか。


あなたの瞳はまるでガラス細工のように繊細な模様をしている。

いっそ、その瞳をえぐり取って僕の手に収めておきたい。
太陽が顔を出す日中でも、闇が僕らを隠す夜でも、一日中眺めていたい。

あなたの美しい瞳が、僕をずっと見つめて下さるだろうに。
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