桜舞う木の下で

文化祭*゚


あれから何日が過ぎただろう…。
先生は、学校を辞めてしまった。
周りの皆が羨ましくて泣いた事だってあった。
大好きな人の姿が見れないなんて…辛くて、悲しくて、耐えきれないんだ…。


「今日から文化祭、頑張るぞ!!」


今日から文化祭なんです。皆でお揃いにした浴衣を着て…。
でも、未だに喧嘩は収まってないんだけど…


「麻衣!!!最初はうちらが休み時間だから回ろ!!!」


愛香に言われて、教室を出た。
浴衣というものになれてない私は、ちょこちょこ歩き程度にしか動けない。


「まぁ…湯沢先生…」
「え…?」
「麻衣との約束覚えてるよ…」


いきなり言い出す愛香にビックリして後ろに下がった。

―ドン

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