桜舞う木の下で

桜舞う木の下で゚*隆祐side*゚


約束した10年が経った今、俺は、バイクで桜の木の下まで向かってる。

理事長にも無事になれた俺。
だからこそ迎えに行く…
けど、36の俺なんて振られるか…。
でも、ちゃんと行かなきゃ分からない。


「桜…綺麗…」


上を見上げると、桜の花びらが綺麗に舞っていた。
その桜の木の下には…


「麻衣…」


少し大人びた麻衣が立っていた。
髪も少し伸びて、身長もちょっと高くなって…。
どことなく目が、昔の俺に似ている。

…大好きだって思ってるから、いるんだよな?


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