桜舞う木の下で

入学式*゚


去年と違う制服。
違和感バッチリな私。
って…待て。
違和感バッチリってヤバくないか?


「麻衣?あんた、遅刻!!」
「は?」


私は自分の腕に着けた時計を見た。


「あっ…」


いつもより5分も遅れてんじゃん!


「行ってきます!」


玄関から急いで出ると、そこには見事に咲いている桜の花が風で舞っていた。

大切な友達と、大切な先生と、大切な学校にいられる最後の高校生活。


私は、今日から高校生になります。

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