桜舞う木の下で


ごめんなさい…無理言って…


「ほれ、早く乗れ」
「…ごめんなさい」
「別にお前は西川の為に来たわけだし…謝る必要ねぇよ。」


そうやって優しく引きずる先生。
信号待ちの時は寒くないか?とか…優しすぎるんだよ…先生。

あれから何分経ったんだろう?
瀬川先生の家に到着。
案の定電気なんてついてなくて…


「先生…」


ープルプル

『はい』
「もしもし?」


何やら瀬川先生に電話を掛けてくれてるらしい。
ホントごめんなさい…


ーガチャ


「わりぃな」
「いや…で、何?」
「…何で愛美と別れたの?」


他にも聞き方のルートはいくらでも合ったんだと思う。けど…単刀直入じゃないと駄目な気がして…。

< 48 / 215 >

この作品をシェア

pagetop