桜舞う木の下で

事故*゚



「おはよう…」


昨日は、中々眠れなかった…先生の顔が忘れられなくて…


「麻衣…」


朝から深刻な顔をした愛ちゃんが私に近寄ってきた。


「どうしたの?」
「あのね…」


―ガチャン


受け止めたくない真実。
やっぱりあるんだね…
頭が真っ白になって…周りの声が聞こえなくなって…知らず知らずに涙が流れてくる…


「麻衣…」
「やだ…嫌だ…」
「ちょっと!!麻衣!!!」


今すぐに君に会いたくて…足が動いたんだ…。


私の行き先は…


貴方がいる病院です…
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