GOD GAME

機械王国




「ちょちょちょっと待ってください!

小食の僕が食べきれるわけ無いじゃないですか!?」

大地君の反抗はかえって悪い結果になった。

侑弥さんが大地君の分の水を飲み干したんだ。

「はい水無しな!

いっつも寝てばっかいる罰だ!

さっきだってクエスト中に寝てたろ?」

侑弥さんは空になったコップを大地君に返すと、僕の方を向いた。

「紹介はいらないかな?

俺は山本侑弥!

スフィンクスの勧誘副隊長をしている。

同時に、新入り4人と頼りない飯室兄弟のフォローを任された。

  モンスタードール
俺は怪物人形を使って監視ができるからちょうどよかったらしいんだ。」

侑弥さんはGGMを操作し、一つの人形を取り出した。

簡単に言えば悪魔と鬼を足した感じだ。

「こいつは俺の好きなように大きくなるし、思うように動く。

さっき俊を受けとめたのもこいつだ。」

なるほど、そうだったんだ。

僕はこの気味の悪い人形に少し愛着を持った。
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