【完】ヤンキー女→清楚女『逆高校デビュー』
悠斗はふき出して笑った。
「なんでだよ。
なんでそう思う?」
悠斗はさらに私を覗き込んで笑った。
「なんでって…
嫌じゃんそんなの」
ふてくされている私をよそに、
悠斗はニコニコ笑っていた。
そしてゆっくり立ち上がって、
私の頭を優しくなでた。
「桃叶」
優しく呼ばれて見上げると、
やっぱり笑顔の悠斗がいて…
「明日は一緒に帰ろう…な…」
そう言って私の前髪をくしゃくしゃっとして、
悠斗は自分の席に戻っていった。