【完】ヤンキー女→清楚女『逆高校デビュー』
ある日の休み時間
「沢渡さん」
クラスの女に声をかけられた。
「3年の男の先輩が沢渡さん呼んでって
ほら、廊下で待ってるよ」
見ると教室の後ろのドアに見たことない男が立っていた。
高校入ってすぐはよく呼び出されてたけど、
それからピタリと落ち着いてたのに……
なんの用だろう。
ていうか、教室の後ろのドアにいられると
悠斗の席から話しが聞こえるじゃん。。。
嫌だな……
「なんの用か知ってる?」
私は立ち上がる前に女に聞いた。
「知らない。
沢渡さんモテるから、また告りにでもきたんじゃない?」
なんかお前ムカつくな。
女はめんどくさって顔して席に戻っていった。
私の方がめんどくさいよ。
はぁ。。
そう思いながら悠斗のすぐそばのドアに歩いた。