【完】ヤンキー女→清楚女『逆高校デビュー』





ある日の休み時間




「沢渡さん」




クラスの女に声をかけられた。


「3年の男の先輩が沢渡さん呼んでって


ほら、廊下で待ってるよ」



見ると教室の後ろのドアに見たことない男が立っていた。


高校入ってすぐはよく呼び出されてたけど、


それからピタリと落ち着いてたのに……



なんの用だろう。


ていうか、教室の後ろのドアにいられると


悠斗の席から話しが聞こえるじゃん。。。



嫌だな……



「なんの用か知ってる?」


私は立ち上がる前に女に聞いた。



「知らない。

沢渡さんモテるから、また告りにでもきたんじゃない?」



なんかお前ムカつくな。





女はめんどくさって顔して席に戻っていった。



私の方がめんどくさいよ。





はぁ。。



そう思いながら悠斗のすぐそばのドアに歩いた。










< 98 / 308 >

この作品をシェア

pagetop