【完】ヤンキー女→清楚女『逆高校デビュー』
悠斗はこんな時にも
いつもよく私の視界を遮る女と男友達数人と、楽しそうに話し込んでいた。
またこの女か。
彼氏いるなら、彼氏だけと話せよ…と、
またひとりで嫉妬しながら
私は廊下に立っている見知らぬ男に近づいた。
男はいかにも、自分はかっこよくてモテるんだぜって感じの、ナルシストっぽい男……に見えた。
「何の用…ですか?」
一応3年らしいから…敬語?使わないと。。
「沢渡さん、今度の日曜日暇?」
い…いきなりかよ。
「なんでですか?」
「俺とデートしよ」
自信たっぷりに言いやがったなこいつ。
だいたい私は耳にピアスしている男に興味ないし。
てか私は悠斗にしか興味ないし。
「日曜日は用事があるんで」
全く暇ですけどね。
「彼氏?」
「ま…そんなとこです」
いませんけどね。
「彼氏できたの?沢渡さん彼氏いないって聞いたけど」
うぅぅぅっ。。。
こんだけ悠斗と一緒に帰っているのに
悠斗と噂にもならないのかよ。
はぁ……てか、こいつしつこい。。
廊下で話している声がどうか悠斗に聞こえませんように…と思った時
「桃叶に何か用ですか?」