好きなんだよ?


…。
…。


あー聞けない!!!!!!


何かいるって
言われたら
ショック受けそうだし…


でも、もし彼女が
いるんだったら
その彼女に悪いし…。


そんな私の
心の葛藤なんて
知らない翔ちゃんは
いつものように
楽しそうに話ている。


「お前、今好きなやついんの??」


…!!!


これは大チャンス!!!!!
翔ちゃんから
恋バナに持ってって
くれたー!!!


「好きな人はいないよ!!」


「翔ちゃんは彼女いないの??!」


私は慌てて
聞く。


翔ちゃんは
なんだか嬉しそうに


「いねーよ。」


って答えた。
何で嬉しそう
なんだろ????


でも、まぁよかった
彼女いなくて♪


「あ、腹減らね??どっか食べに行こうか。」


翔ちゃんって
相変わらず
マイペースだ。


「外食なの??家で食べないの??」


私は家で食べる気
満々で少ししか
お金を持ってきて
いなかった。


「いやー、お前に俺の料理食わせれねーよ…」


ボソボソと話す
翔ちゃん。


翔ちゃん、料理
苦手なんだ!!


何か翔ちゃんが
可愛く見えて
笑ってしまった。


「笑うなよ…まなか。」

じゃ、私が作る!
とキッチンへ向う。


冷蔵庫を開けると
あんまり材料は
なかったけど
これなら作れる!!
< 11 / 16 >

この作品をシェア

pagetop