晒し神
パクパクと口を動かす大内を、上から見下ろしながら彼女たちが取り囲んだ

「あんたがユカにしたお返し」
一人の少女が言った

「...ユカ?...」
薄れいく意識の大内

「あんたと援助した子だよ!」

「嫌がるユカの写真とって、それネットに流しただろ!それもしつこくあっちこっちに!」

「ユカを脅していただろ!それで!」

「あ、あれ...」大内はやっと理解した

「ユカ、自殺したよ!テメーのせいで!」
ブッとつばを吐きかける少女

「お前、晒されてたよ」

「私たちにとっては晒し神さまさまだけどね」

「探したよ、いろいろと」

一人が静かに

「コレでユカ喜んでくれるね」と言うと

その言葉が合図のように、いっせいに少女たちは大内を蹴りまくった











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