晒し神

手掛り

「昨日どうでした?唯さん」

次の朝出勤した唯を見つけ、市毛が声をかけて来た。

唯が机にカバンを置きながら

「どうも神様らしいよ~」と答えると

「はいっ?」と市毛は裏返った様な声をあげた。

「自分のネットゲームのキャラの名前が、書き換えられて、悔い改めよ になってたり」

「あと、ゲームの中でペットが居るらしいんだけど、その名前が引っ越したばかりの住所になってたんだって」

「何処に逃げても、居場所を突き止められるなら、その自分を見ているヤツを、引きずり出してやろうと、発作的に思い込んだらしいよ」と事件の経緯を簡単に説明した。

そう言うと唯が、机の引き出しをいじりながら

「イッちゃん、ちょっと来て」と、真面目な表情で、市毛を別室に誘った。

「何ですか?」唯の表情に、少し違和感を覚えながら、遅れて別室に入る市毛に、
いきなり

「It's Show time!」と唯が叫んだ

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