恋想い
私はいつもどおり教室に入っていった。

すると、幼なじみの美希が私の席までダッシュしてきた。

「愛ぃーおはよっ!」
「おはよー、美希。」
「あのねぇ、今日転校生がくるんだってー!」
「まじ!?女の子がいいっ!」
「えー。男の方がいいじゃん!愛、恋に落ちちゃうかもよっ?」
「いや、恋とか興味ない。」
「そんなこと言ってると一生彼氏できないよ?」
「別にいらないもーん。」
ガラッ

「こらー!席つけー!」
と担任の飯島が来て、美希は席に戻って行った。
「今日は、転校生を紹介しまーす。入っていいぞー。」

「かっこいー!」と教室がざわめいた。

確かにかっこいい。
身長は170くらいありそうで、少し遊ばせた柔らかそうな茶色い髪。整った顔。
「三上恭弥です。」
「三上、席はあそこだ。」
と言って私の席を指差した。

え!?まじかよ…

転校生は私の隣の席に座った。

「よろしくね!あーいちゃん。」
「は!?」
今あーいちゃんって!ありえない…

「高城、お前隣なんだから案内してやれよー!」
「はい!?」
「先生に口答えするのかー?」
うっ…
「わかりました…」

「じゃあ、放課後ね?」
「…わかった。」


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