シークレット・ワード


「じゃ、あたしミツと帰るから、デートどこ行きたいか考えてきてね!」


そう言って亜純たちは足早に帰ってしまう

「そんじゃ、俺達も帰るか。」


「うん。」


「はい。」


そう言って夏樹が手を差し出す


「繋いでいいの?」


「もちろんだろ。今日から俺の女だしな。」

その言葉に私の顔は真っ赤になってしまったと思う


「ん?どうした?顔、赤いみたいだけど(笑)」


「べ、別に!赤くなんてなってないし。見間違いだよ!」


絶対からかってる!!
だって、若干声が震えてるし
それに、何より目が笑ってる!!!


「こんな近くにいるのに見間違いなんてあるんだ。」


「あるよ!!!」


「ふぅん。ま、いいや。早く帰ろうぜ。」


私の手をとって歩き出す


< 91 / 251 >

この作品をシェア

pagetop