チューして☆ダーリン
「ぎゅうううー」
甘い香水の香り。
あなたの腕の中。
やっぱり、ここがあたしの居場所。
あんなイケメン若僧なんかに心移りなんかするか、バカヤロー。
「海、離れろ」
そんなあたしに冷たい言葉を発する先生。
「そんなこと言ってたら、あのイケメン転校生に惚れちゃいますよ〜?」
そうなっても知りませんから、と言うあたしにため息をつく。
「海…あの転校生がどうして出てくる?」
優しく低い声。
あたしの鼓膜を揺らし、ドキドキする。