チューして☆ダーリン






「ぎゅうううー」



甘い香水の香り。



あなたの腕の中。



やっぱり、ここがあたしの居場所。



あんなイケメン若僧なんかに心移りなんかするか、バカヤロー。



「海、離れろ」



そんなあたしに冷たい言葉を発する先生。



「そんなこと言ってたら、あのイケメン転校生に惚れちゃいますよ〜?」



そうなっても知りませんから、と言うあたしにため息をつく。



「海…あの転校生がどうして出てくる?」



優しく低い声。



あたしの鼓膜を揺らし、ドキドキする。









< 22 / 60 >

この作品をシェア

pagetop